通説編第3巻 第5編 「大函館」その光と影 |
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第1章 露両漁業基地の幕開け 区役所の新築 |
区役所の新築 P25−P26 3月25日、明治35年第1回の区会が開催され、13件の議案が上程された。その内第5号が「区役所敷地寄付ノ件」で、第13号が「区役所位置変更の件」であった。1月に確認された通り相馬哲平から区役所敷地として、豊川町29番地および33番地の404坪余(金額1万1988円余)と現金3011円余の総額1万5000円が寄付され、同時にその寄付地に区役所位置の変更が議決されることとなったのである。区会での提案質疑の概要は次の通りで、先に第13号議案が上程されている(明治35年「第一回函館区会議事録」)。(番外北守助役本案を説明して曰く)第二〇回区会に於て決定せし如く病院焼跡へ建設の筈なりしは、当時適当の位置に於て敷地を得ず、止むを得ず仮りに建設の見るに外ならず、然るに今回区内相馬哲平より敷地寄付の事あり、而して其位置は稍区の中央に位するを以て前議を変更せんとす、希くは本案賛成あらんことを
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