通説編第3巻 第5編 「大函館」その光と影 |
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第3章 戦時体制下の函館 日通の進出 |
日通の進出 P1173−P1174 鉄道貨物の小運送業務を担当した日通函館支店が、単に陸上の通運のみに止まらず、筏運送の形で、港運業及び倉庫業に進出したのは、昭和17年以降のことである。昭和17年3月、戦時統合により株式会社函館通運(昭和13年1月株式会社函館合同運送社改称)が日通函館支店となり、同年9月、函館臨港倉庫を買収している。日通函館支店は、当時すでに海運課を設置して、沿岸業務に属する港運業及び筏業を行っていた。昭和12年日通に入社された元日通函館支店の支店長代理高橋功悦は、戦時中から戦後にかけて、現在の日清製粉(海岸町)の処に飯場を張り、海軍の筏を最盛期1か月18万石も運んだと語っている(和泉雄三「戦中戦後の函館港湾運送企業」『地域史研究はこだて』第8号所収)。 |
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