通説編第3巻 第5編 「大函館」その光と影 |
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第3章 戦時体制下の函館 北海道の商工経済会 |
北海道の商工経済会 P1131 では、北海道における商工経済会の設立はどのように進んだのであろうか。『札幌商工会議所八十年史』(昭和63年)によれば、その状況は次のようであった。すなわち、昭和18年7月10日、北海道商工経済会の設立命令が出され、同日付で設立委員が任命された。そのメンバーは、札幌商工会議所会頭の新田啓二郎以下、小樽、函館、旭川、室蘭、帯広、釧路、北見の各商工会議所会頭に、小林米三郎、岩崎国次郎、助川貞利の3名を加えた11名であった。ちなみに、函館商工会議所の会頭は斉藤栄三郎であった。7月19日に第1回設立委員会が開かれ、設立委員長には新田啓二郎が選ばれ、札幌商工会議所内に設立事務局が置かれた。事務局長は鈴木義雄北海道庁経済指導課長、幹事は関係官吏・全道商工会議所の理事が、書記には各商工会議所の課長が委嘱された。 函館商工会議所において、道商工経済会の設立に関わったのは、斉藤会頭と杉村大造理事であった。8月に入って、函館商工会議所の「当所録事」は、斉藤会頭と杉村理事の頻繁な出札を次のように記している。 八月 一日 杉村理事、札幌市に於ける商工経済会設立幹事会出席のため出札、五日帰任せり。 |
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