通説編第3巻 第5編 「大函館」その光と影 |
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第2章 20万都市への飛躍とその現実 第4節 戦間期の諸産業 6 倉庫業の変貌 2 主要営業倉庫 日通倉庫 |
日通倉庫 P539−P540
万代町に1号倉庫から7号倉庫までが昭和12年、8号〜15号倉庫が13年、16、17号倉庫が14年建設されている。すべて第1類倉庫で、計16棟、7108平方メートルである。鉄筋コンクリート平家建が最も多くて13棟、木骨モルタル塗造平家建が3棟計16棟である。大きさは表2−107の通りである。 昭和12年海岸町船入澗に面して建てられた。背後は函館本線である。つまり、鉄道用貨物のための臨港倉庫である。貨物は、米、麦、馬鈴薯などの食糧庁指定の食品が主で、燻蒸施設も4棟にある。運搬する船は機帆船である。つまり、戦時中機帆船及び鉄道運送貨物のストック・ポイントであった。6、7、8号倉庫は保税倉庫でもあり、ベニヤ板、漁具などを保管していた。専売公社指定倉庫でもあり、塩、タバコを扱った。 鉄道岐線は2条あった。船入澗は今の中央埠頭と万代埠頭の中間にあり、この岐線は市営専用線である。 陸上では荷馬車で運んだが、荷役は請負で、番屋があった。請負者は、さだかではないが、竜紋作業ではないか。横付は10〜15人、1日30人の人夫を使用したこともあったようだ。岐線には歩み板を使用した。 戦争中は、倉庫証券も発券した。日通支店の担当は海事事務所である。 |
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