通説編第3巻 第5編 「大函館」その光と影 |
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第2章 20万都市への飛躍とその現実 第4節 戦間期の諸産業 6 倉庫業の変貌 2 主要営業倉庫 函館倉庫 |
函館倉庫 P538 明治38年3月、米商筑前善次郎が真砂町に倉庫を建設、巴印共栄倉庫として発足した。明治40年、煉瓦造り平家建3棟1979坪の建物である。明治45年、杉浦周作、大正5年10月佐々木平次郎に経営者変更、佐々木倉庫と名称を変更した。大正7年1月佐々木商業株式会社(社長佐々木平次郎)、資本金300万円で設立、大正10年50万円減資、株式会社佐々木倉庫となり、本店を真砂町に移す。昭和13年、倉庫証券発行許可、昭和16年8月、商号を函館倉庫株式会社(代表取締役平塚常次郎・谷修治)とした。平塚は、佐々木倉庫時代の昭和3年に代表取締役に就任している。艀が堀割に入り、手作業で倉庫内積付(はいつけ)をする荷役形態である。独航船も同じ形態で荷役する。荷役は請負制で、番屋を持っていた。北洋鮭鱒の塩蔵物、缶詰類、網などの資材類を扱った。代表的な日魯系、北洋専門倉庫。 |
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