通説編第3巻 第5編 「大函館」その光と影 |
||||||
第1章 露両漁業基地の幕開け 製材・木製品工業 |
業種別の各産業の内容を需要の動向をふまえながら述べる。 製材・木製品工業 P103−P104
この頃の木材商組合は、工場を主とする者と問屋を主とする者との2系統があったが、大正初期には一本化した。製材工場の経歴は『函館木材業界史』(函館木材協会)に詳しいが、村木、濱岡、市村、石塚、瀬崎などの新潟県出身者を主として、薮越、岡本、柴田の石川県、大村の富山県出身者が続いている。そして、次期の製材業界を担う人材がここで養成された。 次に木工所は、西洋家具、建具、木地挽物(家具、船具用の附属品)の3業種に分れるが、大正6年の木工家具製造業組合の組合員数は70余名であった。その製品は次第に本州からの移入品に対抗できるようになった(「函館の洋家具」『函館市史』都市・住文化編参照)。 |
|||||
「函館市史」トップ(総目次) | 通説編第3巻第5編目次 | 前へ | 次へ |