通説編第4巻 第6編 戦後の函館の歩み


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第2章 高度経済成長期の函館
第7節 教育制度の整備と教職員の動向
4 函館市教育目標の設定と教育課程の編成

函館市教育目標の設定

教育課程の編成

教育課程の自主編成へ

現代の教育

 

現代の教育   P561−P562


教員対象の講座も開催されている(『戦後学校教育の五十年』より)
 いまや、21世紀を迎え、20世紀に端を発した「いじめ」、「不登校」、「学級崩壊」などの諸問題への対応は大きな課題である。函館市教育委員会の調べによると、平成6(1994)年度「いじめ」の件数は小学校で22件、中学校で48件であった。この年、市教委は「いじめ等対策委員会」を設置し、学校教育関係者、PTA、地域の青少年健全育成組織関係者の協力のもとに、具体的な取り組みに着手した(前掲『戦後学校教育の五十年』)。
 また一方で国際化、情報化等への対応、生涯学習の推進など、21世紀の社会を担うたくましい市民の育成への取り組みが要請されている。函館市においても、こういった課題には積極的には対応しなければならないだろう。その一環として、市では各学校にコンピュータの導入を図ってきたが、平成8年度の設置状況は表2−39のとおりである。
 これら現代的な課題に応える教育は、やっと緒についたばかりである。函館の教育の伝統を継承しつつ、市民の叡智を結集した教育の推進が求められているといえる。
表2−39
函館市の各学校におけるコンピュータ設置状況
 
設置校数
台数
設置年
小学校
中学校
高等学校
39
23
2
117
193
64
平成6年
平成3〜8年
昭和60〜平成8年
『戦後学校教育の五十年』より作成
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