通説編第3巻 第5編 「大函館」その光と影 |
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第2章 20万都市への飛躍とその現実 第4節 戦間期の諸産業 4 函館商工会議所の成立 戦時下の商工会議所 |
戦時下の商工会議所 P376−P378
同年12月の太平洋戦争開始によって、日本は全面的な戦争体制へと突入していったが、会議所自身も、そのような流れの中で、積極的に関与していったのである。まず、12月8日の開戦と共に、会議所は「開戦体制下ノ函館市経済界決意宣言」を明らかにして「聖戦ノ大業」の「完遂」を誓った。また、昭和17年10月8日、会議所が中心となって「大東亜諸地域に於ける産業経済発展に関する諸問題並函館産業振興の審議攻究をなす事」を目的とする函館東亜経済研究会を設立し、会長には会議所会頭が就任すると共に事務所も会議所内に置かれたことや、「商工業ノ発達ヲ図ル為ニ行ヒタル事業」として、大東亜経済建設展覧会(同年7月24日−8月2日、今井)、満州建国10周年慶祝展覧会(同日程、森屋)、大南洋展覧会(新函館社と共催、同年10月2日−10月11日、森屋)を開催したことも、その現われといえる。
さて昭和18年3月、商工経済会法が公布され、同6月には商工経済会法施行令、商工経済会法施行規則が相次いで施行された。商工経済会が新発足したことで、同9月27日、函館商工会議所は明治28年9月の設立以来48年間の歴史に終止符を打ち、その解散式を行なった。そして、函館商工会議所は、翌10月より北海道商工経済会函館支部としての新しい道を歩んでゆくのである。 |
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