通説編第3巻 第5編 「大函館」その光と影


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第2章 20万都市への飛躍とその現実

第4節 戦間期の諸産業
4 戦後不況と躍進の海運界

戦後の海運不況

近海郵船の設立

海外航路網の拡大

ウラジオストク航路と大阪商船

カムチャツカ航路

樺太航路

北千島航路

上海航路と台湾航路

函館市補助航路と近海郵船

海外航路網の拡大   P492

 第1次大戦後の本道をめぐる定期航路は前時代と比べて飛躍的な発展を遂げた。函館は北方における内外航路の中継点として様々な航路の結節点であった。とりわけ外国貿易港として明治期から中国との航路を中心に種々の海外航路が開かれていた。経済的な要因として、大正期にはロシア関連が顕著であり、また台湾、上海や沿海州・カムチャツカなどに範囲が拡大したほか航路数も増大した。ここではそうした視点から新たに開始された海外航路のうち函館に関連のあるものについて述べる。ロシア関連では対岸のウラジオストクやニコラエフスク、またカムチャツカ、それに現在はロシア領となっている樺太および北千島への、それぞれの航路の概況に言及する。
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