飛香舎御二階厨子　東京帝室博物館歴史部陳列　本品は藤原時代の様式を追ひて製造したるものにして、京都御所の飛香舎（藤壺）に装置したる御道具なり。梨子地蒔絵にして下段厨子の扉には錠を懸けたり。二階厨子の称この構造より起れり。上段右に御枕筥あり左に沈御枕一雙あり内一個覆を除きて形状を示せり。本品にはなほ装置すべき品ある定なれど、今具足せざるを以て之を缺きたり。　御二階厨子　御枕筥　沈御枕　鍵

移鞍　東京帝室博物館歴史部陳列　賀茂春日八幡等の十列の走馬に用ゐるところにして東遊の舞人之に乗りて行き、舞終りて直に乗尻に移して走らす故に移鞍の名ありとぞ。この馬具の主なるものを頭部より挙ぐれば、面懸、鈴、韉飾、轡、手綱、差縄、胸懸、鞍、腹帯、渡革、力革、鎧、大滑、下鞍、鞦、四手。

細長　東京帝室博物館歴史部陳列　藤原時代の様式を追ひて京都縉紳家産衣贈進の式に用ゐられたるものにして、本品は禁中より徳川家へ下賜の為造られたるもの。　細長　単　襁褓　平■

美麗御几帳　東京帝室博物館歴史部陳列　何れも京都御所に立てられしもの。前なるは弘徽殿上御局にて中（表を示す）後と（裏を示す）とは、飛香舎（藤壺）にて用ゐられしなり。　約緒　腰立　飾糸

飛香舎御鏡　東京帝室博物館歴史部陳列　御鏡立　八稜御鏡　羅紐　入帷　御鏡筥　　御台　本品は藤原時代の様式を追ひて製造したるものにして京都御所の飛香舎（藤壺）に装置したる御道具なり。右は八稜の御鏡に梨子地蒔絵の御鏡立、左は御鏡筥及び御台なり。