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函館市街全図 明治11年
内容説明:
石版 明治11年(1878)11月に鹿野忠平が著わした石版地図で、出版人は東京の荒川藤兵衛である。縮尺1万分の1。開拓使函館支庁が刊行した『函館市街之図』(明治7年刊)によく似た図である。新しく「開拓使支庁・裁判所・船改所・官庫・女紅場」が記され、さらに「会所・内澗・松蔭・鶴岡・常盤」など初めて学校名が記載されている。また14大区から16大区の町名、寺院名、坂名一覧がある。14~16大区とは、明治5年に施行された戸籍法にともない、函館市街を三つに区分したもので、初め1~3区としたが、9年から14~16大区となったものである。本図が刊行された年に弁天町から出火して950余戸を焼失、翌12年には市街地の大部分である2200余戸を焼失した。本図は、区画整備が行われる以前の市街地の姿をとどめる図としても重要な資料である。(高木崇世芝/文)
著者:
鹿野 忠平/著
出版者:
荒川 藤兵衛
出版年月:
1878年11月
ページ数:
1枚
サイズ:
53×65cm
請求記号:
K29011シカ3001
資料番号:
1810668077