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箱館之図 安政二年六月
内容説明:
写本 和装 折図 菊倍 安政二年六月南部藩持場見分後見廻之節使用見廻後朱書入 [伯爵南部家蔵本複製] 箱館山を中心として西側沿岸を有川、戸切地、当別とすすみ茂辺地(現北斗市)までを描写する図であるが、安政2年(1855)、南部藩持ち場見分の藩士が作成したものである。南部藩はたびたび幕府から蝦夷地警備を命じられたが、安政2年には箱館および恵山からホロベツ(現登別市)までの沿岸警備を命じられている。本図の特徴は箱館山周辺の沿岸、さらに西側沿岸に海底の浅深測量の数値が多数記載されていることである。この浅深測量は、嘉永2年(1849)に幕府が海岸線をもつ全国の藩に命じて実施させたものである。測量方法は海岸地点から直線的に距離とその深さを測定するものであった。本図には19ヶ所にわたる測量数値が記載されている。また、箱館から各地への里程や市街地内の町ごとの間数一覧を載せるなど貴重な資料を提供している。本図は南部家蔵本の模写であるが、原図は、もりおか歴史文化館「南部家蔵書」に所蔵される。(高木崇世芝/文)
著者:
出版者:
出版年月:
1855年6月
ページ数:
1鋪
サイズ:
110×159cm
請求記号:
K29011ハコ6011
資料番号:
1810659118