北海道三角測量/函館 明治8年
内容説明:
和装 「津軽要塞司令部検閲済 NO.13」の題箋あり [明治八年箱館近傍ニ設ケタル助基線ノ位置ヲ示セル図 尺度真形四萬分ノ一] 『北海道三角測量報文』(明治10年12月刊)に折込まれた付図(石版)の1枚である。函館山から大野平野に向けて広がる範囲を描写している。明治6年(1873)、開拓使は、招聘したアメリカ人技師、J・R・ワッソンとM・S・ディーに命じて三角測量による北海道実測を実施させた。補助手に荒井郁之助、福士成豊等があたったがいずれも函館にゆかりの人物である。測量事業は同9年に中止となったが、その間、6年には測量のための基線を勇払原野に、8年には助基線を函館付近に設定した。この助基線(BASE LINE)を記入した地図が本図である。助基線の地点は二ヶ所で、一つは亀田郡一本木村(現北斗市)、もう一つは亀田郡亀田村(現函館市)で、その間の距離は7.94kmほどであるという。現在、亀田村の地点であった函館市田家町の大称寺に測量記念碑がある (高木崇世芝/文)
著者:
出版者:
出版年月:
1875年
ページ数:
1枚
サイズ:
42×47cm
請求記号:
K29011ホツ5001
資料番号:
1810657237