内容説明：

原本　折図1枚　安政4年　附：銭座瀬戸座見取図　安政4年地蔵町万右衛門払下地（点線内）　図名の傍に「附銭座紙座見取図」とあり、さらに「安政四年丁巳二月□七日」と記載される。安政2年（1855）、蝦夷地が再び幕府の直轄地になると、箱館奉行所は次々と殖産興業に乗り出す。その一つが、瀬戸座であり、紙座であり、銭座であった。紙座については詳しいことは分かっていないが、瀬戸座は、陶工を呼び寄せて箱館焼を作らせ、銭座は南部から職工を呼んで、箱館通宝（鉄銭）を鋳造させて、安政4年2月から発行したのである。（高木崇世芝／文）