通説編第4巻 第6編 戦後の函館の歩み


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第1章 敗戦・占領、そして復興へ
第1節 連合国軍の函館進駐
3 外国人労働者の動向

戦時期の朝鮮人労働者

朝鮮人と中国人の強制連行

函館俘虜収容所

敗戦時の外国人労働者

敗戦と朝鮮人連盟函館支部の結成

朝鮮民族統一同盟と朝鮮人連盟中央総本部

統一同盟全道大会と朝鮮人連盟小樽支部

北海道朝鮮人援護局

函館地方朝鮮人連盟の結成と活動

朝鮮人の帰国問題と朝鮮人連盟の推移

食糧危機と配給事情

函館の闇市とその取締り

朝鮮人団体の抗議

敗戦時の外国人労働者   P74−P75

 さて、こうした外国人労働者に関する敗戦後の調査結果であるが、政府が実施した「昭和二十年人口調査」によれば、函館市の朝鮮人は男性976名、女性284名の計1260名、台湾人は男性20名、女性3名の計23名というデータが残されている。また、昭和22年10月1日におこなわれた臨時国勢調査によれば、函館市の世帯数は4万3480、人口は21万1441名であるが、この人口は道内では札幌市についで第2位であり、全国でも16位の高い位置を占めている。このなかに占める外国人は、朝鮮人が456名(男334・女122)、中華民国人が160名(男101・女59)、「その他の外国人」が19名(男4・女15)となっている(函館市役所調査課編『国勢調査にあらわれたハコダテ』)。朝鮮人の場合、上記の敗戦直後の調査に比較して1260名から456名に急減しているが、これは朝鮮本国への多くの帰還者がいたためであろう。
 こうした朝鮮への帰還運動で大きな役割を果たしたのが、次項に述べる朝鮮人連盟函館支部などの朝鮮人関係諸団体であった。
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