通説編第3巻 第5編 「大函館」その光と影


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第3章 戦時体制下の函館
第5節 戦時下の諸相
4 戦時下の市民生活と7月14・15日の空襲

「生活刷新実践要綱」の制定

「要綱」と市民生活の変化

防空演習と市民

函館空襲

北部軍の被害状況

全滅した連絡船

函館市域の被害

函館市の戦没者

北部軍の被害情報   P1286−P1287

 このように青柳国民学校や図書館は、機銃掃射によってガラス窓が破壊される程度の被害で終わったが、14日午後の攻撃で、青柳国民学校の若林訓導宅が全焼したように、市内の被害は著しいものがあった。札幌の北部軍管区司令部は、14日24時までに確認した被害状況を関係機関に打電しているが、函館地区の被害は、次のようになっている。

 函館地区
イ、函館桟橋駅大破、第二架道橋中破、桟橋駅裏用品庫命中弾二、壕中ノ鉄道員二名及ビ郵便局員二五名埋没、函館ドック損害軽微、汽船一、駆逐艦一沈没、松前丸、花咲丸、船名不詳一炎上大破、第八青函丸機関部ニ不発弾、中破、其他小型船舶ニ漁船五隻ニ被害アル模様
ロ、工場関係
  本間鉄工場被弾作業中止、送電線二回線切断セリ
  軍用生産施設ニ送電継続
ハ、函館市内死亡三四名、重傷一二名、軽傷五名計五一名家屋破壊約三三戸
                                                (『白い航跡』所収)

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