通説編第3巻 第5編 「大函館」その光と影


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第2章 20万都市への飛躍とその現実

第6節 民衆に浸透する教育

1 大正デモクラシーと教育

4 実業教育

実業教育の改革

庁立函館商業学校の教育

庁立函館商業補習学校

函館工業学校の設立と庁立移管

区立函館工業補習学校

函館中等夜学校の設立

函館女子中等学校の設置

函館工業学校の設立と庁立移管   P663

表2−155 函館工業学校の学級数・生徒数
年度
学級数
生徒数
大正10
11
12
13
14
昭和1
2
3
4
5
6
7
8
9
7
7
9
13
15
15
15
15
15
15
15
15
15
15
95
126
183
265
263
293
304
308
324
351
383
394
398
399
注)各年度『文部省年報』による。
 大正10年2月、第1回函館区会において、工業学校設置の諮問に対して、これを可とし、同時に経常費および臨時費を可決したので、函館工業補習学校創設以来の宿願を達成することになった。同校の目的は、工業学校規程に基づいて、工業に従事せんとするものに必要な教育を施すこととされ、尋常小学校卒業者を入学させるものである。教科は、機械科、建築科、応用化学科および木工科の4科から成るものであった(市立商工青年学校『二十五年史』)。
 区立函館工業学校は「大正十年三月二十五日文部大臣ノ認可ヲ得」て、4月開校となった。次いで翌年には、「当区立函館工業学校ハ本期間内一月三十一日付ヲ以テ北海道庁ニ移管ノ儀ヲ道庁長官ニ上申シタルニ三月二十三日付文部大臣ヨリ認可アリ同三月三十一日ヲ以テ大正十一年四月ヨリ道庁立トシ名称其他更改ノ旨告示セラレタリ」と道庁移管が実現している(『函館区事務報告』)。
 同校の学級数および生徒数の推移は、表2−155の通りである。
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