![]() 通説編第1巻 第1編 風土と自然 |
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第5章 人口・世帯数の推移 大正期の推移 |
大正期の推移 P127−P128 大正元年には戸数21,204戸、人口94,464人となり、再び人口・戸数は増加の傾向を示す。特に大正6年から7年の1年間における戸数約4,000戸、人口2万人の増加は、函館の本道における中心都市としての地位を一層堅固なものにした。大正9年10月1日第1回国勢調査が行われた。当時までに北海道において都市的景観をもち、人口・戸数もそれに相応した都市は、函館を含めて小樽・札幌・旭川・室蘭・釧路のわずか6都市に過ぎなかった。中でも函館の人口・戸数が最も多く、第2位の小樽に比べてみても、戸数で7,880戸、人口で47,697人と多く、他都市の追随を許さなかった。 第1回国勢調査による職業構成をみると、商業が26.8%、工業が23.2%、交通業16.1%、水産業10.8%、公務・自由業6.8%、農業2.3%、その他14.5%となっている。明治14年の職業構成と分類の仕方が異なるので正確な比較はできないが、同じ分類がなされている商業、工業、水産業についてみると、商業、水産業の全就業者に対する比率は変わっていないが、工業の構成比が11.3%から23.2%と約2倍に増えている点が注目される。
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